Dell アンバサダープログラムにて、再びレビューの機会をいただけたのでモニターをお借りしてレビューする。
今回のモニターはかなり良い。直近で購入した BenQ の4K+モニターや、Studio Display と比較できる環境なので、それと徹底比較したうえで誰向けのモニターかを解説したいと思う。
本ブログは、デルアンバサダープログラムのモニターに参加しています。また、一部リンクはアフィリエイトを使用しています。
contents
結論: 刺さる人には刺さる32インチのベストプラクティス
先に結論から言うと、刺さる人には抜群に刺さるモニターであると感じた。
基本のスピーカー、USB-C 給電・ハブ機能付きで動き、その上で OLED の高品質ディスプレイがあり、非常に満足度が高い。
OLED のため液晶ディスプレイより高くなりがちだが、それでもセール時8万円台で購入できるのはかなりありがたい。
向いてる人
- ゲームをする人(120Hz で足りる場合)
- HDRコンテンツを見たい人
- ブラウザベースの閲覧・仕事をする人
- グレアで問題ない人
- 32インチで問題ない人(デスク環境的な観点で)
- OLED や 120Hz にデバイスを統一してる人
上記にヒットする場合は使いやすいモニターとなっている。
向いてない・注意すべき人
- 安さを求めてる人
- Dell 32 Plus 4Kモニター - S3225QS が 5万円台で購入できる
- 32インチ 16:9 だと相性が良くない人
- 机の広さ的に32インチが置けない 等
- 非光沢推しの人
- もっとリフレッシュレートが欲しい人
少なくともコスパ向けで言えば他の 32インチモニターが Dell から5万円で出ているため、そちらを購入したほうがお得に感じる人もいるだろう。
ただそれでもなお自分には刺さるモニターだと感じたのでぜひとも見てほしい。
Dell S3225QC の基本性能
| 加工 | グレア・光沢 |
| 解像度 | 4K (3840 × 2160) |
| 画素密度 | 140 ppi |
| 画面サイズ | 31.6インチ |
| 比率 | 16:9 |
| パネル | Quantum Dot OLED |
| 輝度 | 250 cd/㎡ (HDR時 1000 cd/㎡) |
| リフレッシュレート | 120Hz |
| 応答時間 | 0.03 ms |
| 色域 | 99% DCI-P3 (CIE 1976) |
| 映像入力端子 | • HDMI • USB Type-C(90W 給電とハブ機能) |
| それ以外の端子 | • USB Type-C ×2(5Gbps) |
上記がざっくり基本性能である。次以降の項目でポイントを整理する。
QD OLED
まずは何と言っても32インチのOLED(有機EL)ディスプレイ。これまではゲーミングディスプレイのような、超高価なディスプレイで採用されていたイメージだったが、8万円台で購入できるのは強い。
コントラスト比も高く、光沢液晶なので、映像コンテンツの閲覧は抜群に刺さるはずだ。
4K 120Hz
これまで多くの場合、画面解像度とリフレッシュレートの両立がされてない事が多く、むず痒さを感じていた。
今回のモニターは 4K 120Hz なので、私にズバッと刺さるモニターとなっている。
応答時間も 0.03 ms とかなり短い。ゲームをやる人にも十二分に耐えられる気がしてる。
映像入力端子
HDMIとUSB-C による映像出力に対応している。
今は基本となっている、USB-C + 同時給電ももちろん対応。両者とも 120Hz に対応してる(BenQ のときは解像度の関係で 60→50Hz に制限されていた)。
モニターの外観等
サクッと外観を見ていく。
シンプルな白背面・スタンド


最近の Dell らしくシンプルな白背面となっており、スタンド取付箇所から配線カバーまで白で統一されている。美しい。
スタンドも白く、四角い形状なので、下のスペースの有効活用もしやすい。
スタンドは高さ調整、首振りができる。回転はできない。VESA規格のネジ穴ももちろん存在。
モニター操作スティック

モニター操作は電源ボタンとスティック形式。操作パネルのレスポンスも含め、Dell の最新モデルは非常に操作が快適。
前面: スピーカーが目立つデザイン

前面を見ると、比較的下部のスピーカーが大きく目立つデザインとなっている。後述するが、スピーカーもそこそこ音質は良い。
ベゼル(上、左右)幅は標準的。
Web カメラではなく、空間オーディオ用のセンサー
あとスピーカー部分にセンサーらしきものが載っており、最初 Web カメラかと思ったら、空間オーディオ用のセンサーだったらしい。
飛び出す USB-C ハブ

実は公式サイト確認するまで気づかなかったが、モニター下部から引き出せるUSB-C ハブがあるらしい。便利な人には便利かも。
モニター専用のソフトについて


一応モニター操作用のソフトもあり、Mac から明るさ調整ができる。Mac の明るさ調整の感覚で操作できるのは便利。
ただ、 BenQ にあった「iKeyboard Control」の設定がないため、外部キーボード(私の場合だとHHKB)の独自function 経由だと動作しないため注意。私にとっては割と致命的。
あとそれ以外にもウィンドウ調整の機能もあるが、自前のアプリがあるため全OFFした。
Windows の場合、任意のキーで輝度調整を割り当てることは可能。ただしノートPCの輝度調整ボタンを Dell の輝度調整として使うことは多分できなさそう。
実際の使用感

今回の画面の大きさ的に、メインでの使用が想定されるため、今回の Dell モニターを中央に置き、サブで Studio Display にして運用する形に。
利用用途は、以下である。
- ブラウジング、YouTube 閲覧などの日常利用
- ブラウザベースのテキストエディタ利用
- AIを使用した something
- プログラミング、開発の業務利用
ディスプレイ性能
32インチ 4Kは、広い

前提、ディスプレイ設定で 3008×1692 の表示解像度にしている。解像度が下がってるように見えるが、実際は拡大率を調整してるだけ。windows で言う約 127% の拡大率。
初期状態だと「文字を拡大」の設定となってた(気がする)ため、かなり大きく表示される。実際そのほうがポピュラーなのかもしれないが、 Studio Display に慣れた私だともう少し小さい方がありがたい。

これは実は Apple が推奨する 109, 218 ppi の法則に則っており、ppi が合ってるので Studio Display とフォントサイズが一致している。そのうえでディスプレイ領域が拡大してるため、広い。
実際に私のサイトをそれぞれ 1:2 の比率で1画面に表示すると、 記事の表示個数がまず異なる。レイアウトも Studio Display だとSP表示になり、絶妙に足りない。
作業領域だけで見れば、 Studio Display よりも利便性が格段に高い。
とはいえ当然 Studio Diaplay は Retina(windows で言う 200% 表示)なので、比べちゃうとフォントに滲みは感じてしまう。ただ比べないと気付けないくらいかも。
Mac で 127% の拡大率はギリ耐えた。これが Windows のように 150% と 125% で明らかに文字の見え方が異なると、私が耐えられなくなる。少し前に購入した QHD 27 インチモニター(拡大率100%)も同様の理由で即座に返品した。
逆に32インチで Retina 200% となると 6K が必要になるため非現実的となってしまう。
色味も Studio Display とほぼ変わらず
OLED だと若干緑っぽくなる機種もあったりするが、今回のモニターは Studio Display にかなり近い。若干赤の色味が違うかも程度だが、誤差レベル。
しかも今回に至っては、綺麗さもほぼ同等。さすが OLED といった感じ。99% DCI-P3 (CIE 1976) の色域にも対応してるらしいので、ここらへんシビアに必要とされる場合はぜひ確認しておこう。
明るさは十分、ただあまり暗くならない
明るさは数値上は 250 nit と控えめだが、実際はプロファイルとコントラストの設定で結構変わるため、感覚 400 nit くらいは出る。室内ではまず困らない。
逆に、あまり暗くできない。 Studio Display はギリギリまで暗くできるため普段遣いでかなり重宝してる。まあ多くのモニターは Studio Display ほど暗くできないため致し方ない部分はある。
明るさとコントラストの設定
Dell のモニターは、明るさに加えてコントラストを分けて変更するスタイル。個人的には明るさに統一し任意でコントラストを調整できたほうが嬉しい。
コントラストと言いつつ、普通に明るさが上がることもあれば、コントラストが強すぎて色が滲むことも。その逆も然りで、先ほどのあまり暗くならない問題も無理やりだが解決できたりする。
HDR が、良い
検証のときくらいしか使わないHDRだが、これかなりすごい。
HDR 特有の、白と黒のコントラストがしっかり表現されていて、見ていて気持ちがいい。
ただちょっと不思議なのが、Mac から USB-C で繋いだときと、HDMI で繋いだときで、色味に差があったこと。USB-C だと、HDR で明るくしすぎると白飛びすることがあった。HDMI だとその問題は起きなかった。
Mac での HDR 注意点
Mac で HDR を表示する際は、 Retina (1920×1080)または DotByDot(3840×2160)でないと HDR が選択できなかった。
HDR を有効にすると、輝度調整もキーボードからできるようになる。アプリなしで、Apple の純正として。初めての感覚だったので不思議。
120Hz は良い
4Kに加えて 120Hz も対応しており、スクロールやマウスの残像が減り気持ちがいい。
見え方以外で、応答速度も早いおかげか、操作して即座に画面が同期しており、操作自体が楽しい。ゲームやる人の気持ちが何となくわかってきたかも。
Mac, Windows 両者とも 120Hz 対応してた。HDMI でも 120Hz は出るので安心してほしい。
スピーカー性能
モニターの中では上位の部類
見た目のインパクトにもなってるスピーカーだが、確かにモニターの中ではかなり上の部類を行ってる。
多くのモニターは、スカスカと、耳に刺さるような、聞くに耐えない音質のものが多い。ただ、このスピーカーはある程度低音も出るし、ダイソーとかのスピーカーよりも音質は良い。
あとめちゃくちゃデカい音が出る。音量だけ見れば Studio Display の2倍くらいは出る気がする。流石に賃貸では流せないレベル。
ただ流石に Studio Display ほど良い音ではない。低音の迫力は明らかに Studio Display が強く、インナーイヤホンに近い高音質である。ただ、MacBook Pro 14 を超える音質であった気はしている。
Webカメラではなく、空間オーディオ用のセンサーらしい
スピーカー部分についてるセンサーらしきやつは、空間オーディオの顔トラッキングセンサーらしい。
一応空間オーディオの音声出力も対応しており、確かにサラウンドっぽい感じには聞こえた。
ただ、音源によらず空間オーディオっぽくするだけなので、正しいかは良く分からない。そもそも私自身が空間オーディオ的なコンテンツに疎いため、正確なレビューはできないし、恩恵も感じない。
総評: 魅力を閉じ込めた最適なディスプレイ
今回のモニターは本当に気に入った。20万円以上する Studio Display と対等に張り合えるくらいの魅力がある。
特に 4K OLED 32インチ グレア 120 Hz は自分に刺さったポイント。これらを同時に満たすものをこれまで見かけなかった。
Studio Display を置き換えるほどかは難しい
少なくとも自分が持っている BenQ よりは明らかに満足度もクオリティも高い。
ただ Studio Display と比較すると、完全な置き換えは難しい。
- Studio Display が優れている点
- 最小輝度がかなり暗くできる
- キーボードで輝度調整できる(F14, F15 外部キーボードでのコントロールも)
- スピーカーの品質が高い
- カメラ・マイクも搭載したオールインワン製品
- Dell が優れている点
- 32インチの画面サイズ(Apple では純正 6K は販売されなくなった)
- 120Hz
- HDMI 接続が可能
- 価格が3倍近く安い
Studio Display で挙げた項目は、他では実現できてない付加価値であり、流石と言わざるを得ない。
とはいえ Dell も Dell で優れてるところがある。というか Studio Display の付加価値が要らないシチュエーションなら、ぶっちゃけ Dell のほうが良いと思うくらい。
(Studio Display については、一応 120Hz の XDR モデルもあるが、価格が50万円。ひえぇ。)
最後に
32インチ4Kの出会いは衝撃的だった。 Studio Display (5K)こそ全てと思っていたが、4Kでも十分に作業ができるということを知って、私の中でモニターの選択肢が広がったと感じている。
ただ同時に、Studio Display の付加価値が強すぎるのも改めて実感。ディスプレイサイズ(領域)以外で特段不満を感じていないため、Dell アンバサダーが終了したらこのまま Studio Display を利用していこうと思っている。




