今回はEcho Dot 4 時計付きをレビューしていこうと思う。Googleアシスタントと比較したときの立ち位置や、初めてスマートホームデバイスを導入する人たちにどういうメリットが有るかなどを詳しく解説していこうと思うのでぜひ最後まで見てほしい。
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スマートホームとは
スマートホームとは、モノがインターネットに繋がっている状態。Internet of Things。そして、AIにより家電が自動で動作する。未来感のある響きだが、現在はAmazon等でたくさんの対応デバイスが購入できる。
家電の自動化
まずは、家電の自動化だ。電気をつける、皿を洗う、お湯を沸かす、こういった生活習慣をAIが自動でやってくれる。
そんな程度か、と思うかもしれないが、毎日積み重なると時間の削減が期待できる。また、電気消したっけ?ストーブ消したっけ?と心配にならないから、精神的に余裕がある。そして、QOL(生活の質)が上昇する。素晴らしい。
声・遠隔で操作
次に、家電を遠隔で操作できるというメリットがある。先ほど述べた「電気消して」「お湯沸かして」といった動作も声で操作できる。声だけでなく、自分がいなくなった時に照明をOFFにしたり、仕事帰りに自宅の空調をONにしたりできる。
リモコンが要らなくなる
また、テレビ、レコーダー、エアコン、照明、と、リモコンを使い分けている人も多いだろう。スマートホーム化すれば、この世からリモコンは必要なくなる。
でも古い家電だとできないのでは、とも思うだろう。心配ない。家電リモコンという赤外線でコントロールするリモコンを一台購入すれば、その問題は解決する。リモコンが要らなくなるだけでなく、朝起きたときに同時にデバイスを起動させたり、外出時に「いってきます」と言うだけでデバイスをシャットダウンできたりする。
タスクを自動管理できる
特に、ビジネスパーソンであれば時間や複数のタスクに追われるだろう。そこで、今日の予定を確認したり、メモを記録したり、音声であれば着替えながら何かを聞くことも可能だ。また、家族の連絡などもスマートデバイスを通してできる。家庭内の治安もこれで解消できる。完璧。
はじめの一歩として、スマートスピーカー
しかしながら、最初はどこから手を出していいか分からない。そんなあなたにおすすめなのが、スマートスピーカーだ。名前のとおり、デバイスに話しかけることで家電をコントロールできる、最初の第一歩としておすすめのアイテム。
音声でやり取りできる快適さ
本当に使いこなせるのか、と心配もあるだろうが、ここで重要なのは、音声で操作できることの付加価値である。
例えば身支度を整えながら、料理をしながら、食事をしながら、仕事をしながら、と、現代人は手が離せないだろう。しかし、スマートスピーカーをそこに置きましょう。
料理をしながら「今日の天気は」と聞けるじゃない、食事をしながら「音楽流して」と頼めるじゃない、仕事をしながら「家の暖房つけておいて」と制御できるじゃない。この利便性は革命的。
まだ持っていない人はぜひ購入してほしい。
スマホのアシスタントとは何が違うか
よく購入を躊躇する原因になるのが、スマホでよくね?という事象だ。Androidスマホなら標準でGoogleアシスタントが入っているし、「OK Google」と言えば反応してくれる。
しかし、純正のスマートスピーカーだとハードウェア的なメリットがある。
音声聞き取りの精度が優秀
スマートスピーカーのメリットは、マイク性能が高いことにある。スマホはそもそもマイク自体が小さいことや、消費電力に制限があるためスムーズな音声入力ができない。一方、純正のスマートスピーカーであれば、マイク性能が非常に高く、騒音下でも正確に音声を拾ってくれる。
Bluetoothスピーカになる
また、スマートスピーカーは簡易的なBluetoothスピーカにもなる。音質に拘るモデルだと、3.5mmジャックから音楽を流すこともできるから、PCスピーカの代わりにもなる。最強。
固定配置で使用できる
あまり気にしている人は少ないかもしれないが、デバイスは基本的に決まった配置にあるほうがルーティンになりやすい。スマートスピーカーはあくまで音声だから、声が届く環境ならどこに置いてもOK。
Amazon, Alexa内臓のEcho
EchoはAmazonが販売するスマートスピーカーで、Alexaを内蔵している。Amazonを使用している人なら一度は見たことあるという人も多いだろう。
- Echo Dot ・・・・小型モデル
- Echo ・・・・通常サイズ
- Echo show ・・・・ディスプレイ付き
- Echo Studio・・・・でっかいやつ
Dotが小型、無印は通常サイズ、Showはディスプレイ付き、Studioは大きいやつ、と覚えておくといい。また、世代によって形状が異なるのも紛らわしいが、AI処理性能は多分一緒。
Echo Dot 第4世代は音質が向上
今回私が購入したEcho dot 4は、音質が劇的に向上している、らしい。前回のモデルを持っていないから比較はできないが、今回はGoogle Homeと比較して検証する。
Google Homeはドンシャリ、Echo dotはパワフルかつバランス重視
Google Homeは低音がドスドス鳴るドンシャリ。高音が聞き取れないし少し癖がある。
Echo dotも低音はなるが、重低音というよりテンポを刻むようなトントンという感じ。だからこのサイズにして非常にパワフル。あと、音域は広く低音から高音までバランス良くなるのもプラスポイント。ボーカルもまずまずの聞きやすさ。ただ小さい音が他の音に潰される傾向にあるのが欠点。
BluetoothはSBCのみ
Echo dotのBluetoothはSBCのみ。AppleのAACや、AndroidのAptX、LDACには非対応。一見音質悪いのでは、と思うかもしれないが、もともとプロ用のスピーカとかじゃないため違いはわからないと思う。
ちなみにGoogle HomeはAACに対応しているが、やはりスピーカー性能はEcho dot 4のがいいためAACの恩恵は受けないかな。あと遅延はかなりある。
Echo dotは時計付き
そして、Echo dot4はデジタル時計付き。実は、私がEcho dot 4を選択したのも時計があったからだ。液晶付きのEcho Showのがいいのでは、と思うかもしれないが、デスク上に置くため集中力を阻害するものは置きたくなかったため液晶のは断念。あと高いし。
時計はあれば便利、なくてもそこまで困らない
スマホやPCで時間は確認できるから、そこまで必要性なかったかもと思っている。でも寝る前にデジタル断食をする際は非常に便利。結局は使い方次第。
もちろん時計以外にもタイマーなどもここに表示される。こうなると時計の有無で迷うかもしれないが、価格差が1000円くらいなので、あとから時計が欲しかったときのために時計付きのモデルを購入するといい。
Alexaの使用感
Alexa自体触れるのは初めて。率直な感想とGoogleアシスタントとの比較をしていく。
小さいは正義
私は小さい子が好きだ。PCデバイスも同じ性能なら小さいほうが絶対いい。Alexaも非常に小型で、丸っこいデザインも可愛い。
この丁度いいサイズ感。このボールの直径はGoogle Homeと変わらないが、全体的に丸っこいから本当に小型。撫でたくなるようなボディも魅力の一つ。
声の認識も問題なし
- 「Alexa, 今日の天気は」
- 「Alexa, デスクライトつけて」
- 「Alexa, おやすみ」
- 「Alexa, BluetoothON」
- 「Alexa, 今日の予定は」
純正のスマートスピーカーなので、音声認識もバッチリ。Alexa側の音声も非常に聞きやすい。
家電コントロールも可能
私の部屋にある唯一の対応家電がLeproのテープライト。まさかこの3000円がAlexa対応だとは思わなかったが、対応していたらしい。
色の変更も音声で「デスクライト水色にして」「デスクライト10%」と言えば変更してくれる。もちろん「家に帰った」とか「夕方になった」とかでマクロを組むこともできるから、声で操作しなくても自動で変更される。これは強い。
予定の管理ができる
これだけじゃない。Alexaがあれば音声だけで予定管理もできる。「8:00にバイトの予定入れて」と言うだけ。足りない情報はAlexaが聞いてくるから焦らず予定変更ができる。また、Alexaから予定を聞くこともできる。「今週の予定は」「なにか通知ある」また、通知やリマインドをAlexaから知ることも可能。
Googleアシスタントと比較
では、ここからGoogleアシスタントと比較していく。
Alexaでできることは、Googleでもできる
まず、上記で述べた「今日の天気」「デスクライトの変更」「予定の管理」はGoogleでも同様にできる。できることはほぼほぼ一緒。
Googleはスマホとの連携が強い
次に、Googleはスマホとの連携が非常に強い。「OK、Google」と言うと、スマホ、Google Home両方とも反応する。でも実際に「今日の予定は?」と聞けば、Google Home側だけが答えるようになっている。
さらに、実際に調べ物をしたくて「健康にいい朝の食事」と調べれば、スマホの通知に検索ショートカットが作成される。最強。
Googleでできないこと
ストップウォッチ
Googleではなぜかストップウォッチが使用できない。Alexaでは問題なく使用できるが、Googleは推奨のアプリを提示しようとするから、多分無理なのだろう。
Alexaのみの家電
あと一部Alexaだけの家電もあったりする。これは仕方ない。SwitchBotであれば両対応だと思うから、デバイスを買い換えればOKかな。
Alexaでできないこと
高度な検索ができない
例えば、「健康にいい朝の食事」と聞くと、Googleではご自慢の検索エンジンで答えを導く。しかし、Alexaは分からないものは分からないと答える。あと分からない質問を二度するとショボンと落ち込む。
アカウント操作が難しい
Googleならgmailアカウントで連携ができるが、Alexaは別にAmazon用のアカウントが必要になるから、少し面倒に感じるかもしれない。また、家族で同期させるのもGoogleなら簡単にできる。Alexaも同様の機能はあると思うが、やはりGoogleアカウントで統一したほうがやりやすいかな。
実際の比較
実際にどう応答したかを発表していく。比較対象は、Googleアシスタント、Alexa、そして、Siriだ。
今日の予定は?
- Google:「今日は1件あります。12時に、バイト、という予定があります」
- Alexa :「今日は、予定が1件残っています、午後0時にバイトがあります」
- Siri :「予定が1件あります。正午にバイトがあります」
Googleのカレンダーで同期しているため、すべての音声アシスタントで正確な予定を示せた。
地球を英語で?(英語翻訳)
- Google:「地球はEarthです。次は何を訳しますか?」
- Alexa :「地球、を、英語でいうと、Earth」
- Siri :「英語では、地球をこのように言います。The Earth」
英語に翻訳する機能についてはGoogleに軍配が上がる。一応Alexa, Siriともに翻訳はできているが、遅い。「地球はEarthです」とシンプルに言ってくれるGoogleは素晴らしい。
健康にいい朝の食事(AI検索)
- Google:「関連すると思われる情報がWebで見つかりました。保健指導リソース……
詳しくは、Googleホームアプリ、またはGoogleアシスタントアプリからリンクを確認してください」 - Alexa :「わかりません、ごめんなさい」
- Siri :「一つだけ見つかったのは、塩尻市のクアアンドホテル信州健康ランドです。こちらでどうでしょうか?」
AI検索は圧倒的にGoogle。Googleは迷ったらWeb検索に頼るから、何でも回答できる。
また、Google Homeアプリを入れているスマホに通知が来る。これはすごい。Googleアシスタントはスマホとの連携も強い。
ウマ娘(単語のみ)
- Google:「Hulu UNext Abemaを利用できます、ご希望のサービスを指定してください」(アニメの提案)
- Alexa :「ウマ娘というアルバムですか?」(多分Amazonの商品)
- Siri :「少し時間をください、、、(ウマ娘のアプリが起動)
敢えて混乱するような質問を与えてみたが、三者三様。Googleはアニメの提案、Alexaは商品の提案、Siriはアプリが起動。流石です。
ストップウォッチ
- Google(スマホ):「こちらが上位の検索結果です」(ストップウォッチのWeb検索)
- Alexa :「計測を開始します。3,2,1,スタート」
- Siri :「ここではそのお手伝いはできません」
なぜかストップウォッチはAlexaのみ。初期状態では・・・・・・(10秒おきに大きな音)とテンポを打ってくれる。筋トレとかをするのにうってつけの機能。
アプリを終了して(OS)
- Google Home:(何もしない)
- Google(スマホ):「一つのアプリを閉じるには、画面の下部から中央に向かって…………」
- Alexa :「わかりません、ごめんなさい」
- Siri :「Appを強制終了するには、画面の下部から中央までスワイプして、Appスイッチャー………」
スマホの音声アシスタントは、アプリの終了の仕方を教えてくれる。ただ音声だけでアプリを終了したり、ホーム画面に戻ったりはできないようだ。
花粉情報
- Google:「はい、ウェザーロイドを起動します」(ウェザーロイドに切り替わる)
- Alexa :「今日の花粉飛散量は、少なめです」
- Siri :「Webで、こちらが見つかりました。ご確認ください」
Googleはウェザーロイドという謎のアシスタントが起動して、花粉情報を教える仕組みらしい。Alexaは正確。Siriは検索任せ。
歌って
- Google:「それではいきますね。♪急に歌ってと言われたよ〜こんな感じでいいのかな〜♪」
- Alexa :「うふふ、歌いますね。♪(割愛)♪」
- Siri :「わかりました。ごほんっ、ごほんっ、ららららららららら…うーん、今日は声の調子がいまいちです。またの機会にしましょう。」
こんな質問するんじゃなかった。
スマートスピーカーの選び方
ここまでたくさん質問してきたが、結局何が一番いいんだよ、と思うかもしれない。現段階ではハードウェアで決めて問題ないと思う。
音声アシスタントの種類はどちらでもいい
検証したとおり、GoogleアシスタントとAlexaでできることはほとんど一緒。Googleじゃないと動かない、とか、Alexaじゃないと互換性がない、というなら考える必要があるが、ほとんど一緒なので、これから解説する好みのデバイスを選ぶといい。
料理するならディスプレイ付きがオススメ
料理をする際は、材料、料理過程、タイマーなど、一括でできるから非常に便利。あと、ディスプレイ付きであればカメラも備えられており、通話や家の監視までできてしまう。もう最強やん。
また、情報収集の際も、映像、画像で情報が確認できるから効率的。もちろん時計として表示させるのもありだし、背景を変更して旅行気分になることも可能。
向いている人
調べ物をこのデバイスでしたい方
お料理で活用したい方
向いていない人
PCデスク上で利用したい方(PCに勝てない)
映像コンテンツを見たい方(画面が小さい)
PCデスク上に置くならコンパクトなモデル
今回の私のように、デスク上に置きたいという方はコンパクトなモデルがおすすめだ。特に球形のものはデスクの幅を取らないから気軽に置くことができる。逆に、思考停止で通常サイズを選んでしまうと痛い目に遭うから注意。
コンパクトに全振りしたのが、今回のEcho dot 4だ。また、小さいというのもあり価格が安い傾向にある。初期投資が少ないのも小型モデルのメリット。
向いている人(Echo dot 4)
PCデスク上で利用したい方
どれを選ぼうか迷っている方
向いていない人(Echo dot 4)
PCスピーカーの代わりとして使用したい方
音質に拘るなら、大型のモデル
音楽を頻繁に聞く方は、大型のモデルがおすすめ。その分価格も高め。
スマートスピーカーのあとは、対応デバイスの購入を
スマートスピーカーを購入したあとは、その他対応機器を購入する必要がある。
スマートライト
まずは定番の照明だ。互換性についてはご自身で確認してほしいが、これを導入すれば色温度の変更、明るさの変更、時間帯に応じた調整などができる。
家電リモコン(赤外線)
次は家電リモコンだ。このデバイスはテレビ、エアコンなど、リモコンを必要とするデバイスをこれ1台で操作できるようになる便利アイテム。
スマート電源タップ
そして、コンセントタップもまさかのスマート化。コンセントに接続した照明やストーブ、USB電源を制御することができる。可能性は無限大。
スマートホーム化は夢じゃない
ということで今回はEcho dot 4を紹介したとともに、スマートホーム化のメリットを紹介した。イニシャルコストや設定が最初のうちはややこしいと思うが、2,3日すれば生活の一部として取り込むことができる。今まであまりデジタル機器に興味がなかったとしても、生活の質を向上させるためにこういうのもあるんだな〜程度に見ていただけたら幸いだ。