今回は、大学生向けに買っておきたいPCアクセサリ10選を解説する。この記事の対象になる人は、これからPCを持ち歩く人、学校でPCを用意するように言われた人になる。学生以外にも、普段からPCをカフェ、出張などで持っていく社会人も対象になる。
この記事を見れば、勉強、仕事の効率がぐんと上がり、日々の生産性向上に役立つ。さらに、外出先での長時間の作業に耐えられる環境づくりができるようになる。ぜひ期待して読んでほしい。
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一緒に持っていきたいPCアクセサリ
では早速発表する。Amazonリンクも一緒に貼っておくので、気になる方はすぐにチェックしてほしい。
1.USB-PD対応充電器
まずは充電器だ。PCを持っていく際に一緒に持っていく人も多いだろう。PCを購入した際についてくるACアダプターは、ケーブルが非常に長く、充電器自体も非常に大きくなりがち。
そこで、USB-PD対応充電器を用意しよう。USB-PD充電器は小型で高出力(20W, 30W, 45W, 65W)なものが多い。ポケットサイズだから収納に困ることもないのが非常に魅力的。
USB-CだからAndroid、iPadも充電できる
また、Andorid, iPad Pro等、USB-C端子を搭載したデバイスであれば互換性があるため、充電器を統一できるのも魅力の一つ。ケーブルだけ変更して、iPhone(USB-C to Lightning)を充電することも可能。
もしUSB-PD対応充電器を購入する際は、PC側がUSB-PD充電に対応しているか確認する必要がある。USB-C端子を搭載していて、かつPowerDeliveryに対応している必要がある。PCの主な電力は、
- 30W(Macbook Air)
- 45W
- 65W
最大65Wの高速充電、と謳われている機種の場合、45Wでも充電が可能な場合が多い。PD充電器は下位互換性もあるため、出力の大きい充電器(65W)を使えば、出力の小さい機器(スマホ:18~20W、PC:45W)の充電にも対応する。迷ったら65Wのを選ぶといい。
2.PD対応モバイルバッテリー
次は、モバイルバッテリーだ。コンセントがない場所でもPCを充電できるアイテムだ。
私が持っているモバイルバッテリーは、PD 60Wの充電ができる化け物スペック。搭載バッテリーも大容量で、PCを100%から3回も充電できる能力を持つ。もしPCに給電しながら利用したいが、コンセントがない、という場合に、PD対応モバイルバッテリーを持っていくのはどうだろうか。
また、iPhoneなど、20W程度で高速充電になる場合は、これより軽量のものがおすすめ。中にはコンセントとバッテリーが一体型になっているモデルもあるから、自分にあったものを選んでほしい。
極端に電池持ちの悪いスマホは使わない
もしスマホの電池が1日も持たないようだったら、スマホの買い替えをすべき。最近は減ってきているが、ケーブルを指したままiPhoneを使っている人がいて、バッグにモバイルバッテリーを忍ばせているのだと思うが、やめてほしい。
充電をしながらのiPhone操作は余計に電池持ちを悪化させる。あと普通に危ない。最新のスマホなら1日余裕で持つから、ぜひスマホの買い替えを検討したいところ。
また、PCに対しても同様で、最新のものだとバッテリーが1日余裕で持つモデルも存在する。充電器、モバイルバッテリーを持ち運ぶことなく外出できるから、PC選びから考えてほしい。
3.iPad Pro
去年の買ってよかったもの1位に入っているくらい満足しているiPadだ。大学生のみんなはぜひ購入してほしい。
- 紙のノートが必要なくなる
- PC並みに高性能
- Apple Pencilが最高クラスにいい
- Macなくてもドヤれる
iPadがあると勉強の仕方がぜんぜん違う。紙の書類をiPadに取り込んで、ノートとして書き込むことが可能。また、iCloudで同期するから紙を無くしたり汚くしたりのリスクもない。
そしてiPadだからスペックは最高クラス。5万円台のWindowsPCよりも動作が早いから、非の打ち所がないんだ、この子は。
PCの代わりにならない
ただし、PCの代わりとしてiPadを使うと痛い目にあう。仕事、課題でよく出てくるMicrosoft Officeは、iPadだと簡易版のためニッチなことをしようとすると困難になる。また、ファイル管理、課題提出、プログラミング、等、PCのがやりやすいと感じることもしばしば。PCを家に置いてまでiPadだけで完結させるのはかなり難易度が高いと思う。
もちろんできることが少ないとわかった上で、メール返信、文書作成をするのであればiPadは十分な威力を発揮する。
型落ちでもProがおすすめ
最近新しいiPad Airが発売されたが、できれば型落ちでもProシリーズをおすすめしたいところ。ProとAirの差は、リフレッシュレート(120Hz 60Hz)の違いにある。Apple Pencilを使うとその差が明確になる。感覚的には4倍くらいの違いがある。
- 11インチなら第1世代以降
- 12.9インチなら第3世代以降
上記のスペックを持つものは、迷わず購入していい。メルカリ、Amazon、Appleの整備済み製品、学生割引、等を駆使して、ぜひ自分のものとしてiPadを使ってほしい。
4.ノイズキャンセリングイヤホン
次はノイズキャンセリングイヤホン(ANC)だ。最近ではZoomなどでオンライン授業をすることもあるが、このイヤホンはそれに重宝する。
ノイズキャンセリングだから、周りの騒音を消して、自分のやりたいことに集中できる。もちろんスマホと接続して音楽を聴くのもあり。
また、有線だと取り回しが少し厳しい。少し首を傾げただけで擦れ合う音が聞こえるし、動こうとしてイヤホンがプッチーンとなった瞬間は、怒りでPCを投げ出したくなる。ぜひノイキャン付きイヤホンを試してほしい。
5.無印良品のリュックサック
学生、社会人になると、リュックサックについても悩みの一つだろう。そこでおすすめするのが、無印良品のリュックサックだ。画像にも示したとおり、たくさんのメリットがある。
- コンパクトな見た目
- 丁度いい収納
- 大きく開くチャック
- 単体で自立する
- A4書類、ノートPC専用のスペース
- 撥水加工
- 肩にフィットするデザイン
このように、たくさんのメリットがある。特に、肩への力分散が考えられた設計で、背負ったときの負担を軽減するのはものすごい付加価値。超高性能。しかも、価格も2000円台。ノートPCとその他の書類、として考えればこの大きさで十分。カラバリも複数あるから、ぜひとも購入してほしい。
6.ノートPCの高さを上げるアイテム
次は、ノートPCの高さを上げるアイテムだ。ノートPCに角度をつけることで、タイピングをしやすくしたり、ディスプレイの高さを上げることで姿勢を改善したり、PCの冷却性を上げたりできる。
外出時は薄く折り畳めるものがいい。MOFT、Majextandがおすすめ。
7.水
急に水か、と言いたい気持ちはわかるが、水は重要。定期的な水分補給は非常に重要。個人差もあるが、人が1日に摂取しておきたい水の量は2L程度と言われていて、500mlペットボトル4本分に相当する。大学、職場に水分補給ができる環境ならいいが、ないところがほとんどだと思う。水を飲むことで頭痛を防止したり、血行を良くしたりする効果がある。
一気にグビグビ飲むのではなく、短い期間にチョピチョピ飲むようにするのが効果的。私は毎日2Lペットボトルを欠かさず持っていくようにしている。
8.(オプション)USB変換アダプタ
有線LAN変換は、海外製PCではほとんど搭載されなくなったため、別途で購入する必要がある。SDカードは主に動画製作者になるが、カメラで撮ったデータをPCに取り込むのに必要になる。HDMIはプレゼンテーション時に必要になるかもしれない。
ノートPCには、このような端子を最初から搭載しているPCも存在する。もし自分のPCに搭載されていなくて、大学、就職先で必要になったときにこういうのもあるんだー程度で覚えてほしい。
9.USBメモリ
そして、USBメモリだ。USBメモリは、Wordなどで作った書類データを一時的に保管するのに便利だ。大学の課題程度なら、16GB程度でも意外と足りるから、用途に応じて分けるということもできる。動画データには不向き。
また、友達同士で書類を送りたい、コンビニで書類を印刷したい、という場合に、USBメモリは最も手軽で高速だ。一人1つ以上持っておくと安心だ。
10.クリーニングクロス
最後はクリーニングクロスだ。クリーニングクロスを使って、画面に付着した指紋、ホコリを瞬時に吹くことができる。
まさかとは思うが、ティッシュで画面を拭いていないだろうか。ティッシュはその繊維によって画面を傷つける恐れがある。アルコール系のウェットティッシュも、画面を傷つける恐れがあるから使ってはいけない。
ぜひこのクリーニングクロスを使用して画面をきれいな状態に保ってほしい。
必要のないアクセサリ
ここからは逆に、必要のないアクセサリを紹介していく。
PCカバー、PCケース
最初のうちは傷つけたくない、という思いで、持ち歩く際はPCケースに入れることも多いだろう。でも、私はいらないと思う。
PCが入るリュックを買ったほうがいい。PCケースは二度手間で面倒くさい。
また、多少外装に傷がつくより、落として完全に破壊してしまうほうが明らかにリスクが高い。PCケースから取り出す動作の際、誤って落としそうになる友達をたくさん見かけた。だからなるべくPCケースはしないことが望ましい。
微細な揺れに弱いじゃん、と言いたい気持ちはわかるが、それは昔のPCでの話。確かに昔はHDDが積まれていたため、ある程度弱い衝撃でもデータが破損することがあった。でも今のPCはSSDで、なおかつ耐久性も非常に高くなったから、多少の揺れでは全く壊れない。だから安心して、PCは裸運用してほしい。
PCフィルム、キーボードカバーも必要ない
また、PCフィルムは、タッチ操作をする人以外は必要ないと思う。あと、キーボードカバーもつけないほうがいい。
ノートPCを閉じた際、ディスプレイとキーボードの隙間は限りなく狭い。フィルム程度の厚さでも、ノートPCにとってはギリギリであることが多い。
画面に何もつけないのか、と困るかもしれないが、PCはスマホと違って画面に直接触れる必要がない。また、閉じた状態なら細かい傷もつかないはずだ。
また、キーボードカバーは冷却面においてもデメリットがある。だからなるべくPCは何もつけない状態にしてほしい。
PCマウス
あと、PCマウスも一緒に持ってきている人もいるが、私はマウスも必要ないかな、と思っている。もちろん動画制作、ゲームなど、マウスでないといけないシチュエーションはあると思うが、ノートPCについているタッチパッドも割と優秀である。拡大縮小、アプリ切り替えなど、できることが非常に多い。
また、ノートPCのタッチパッドを使用することで、ホームポジションが崩れないというメリットがある。いちいち右手をマウスとキーボードで往復する必要がないから、圧倒的な時短につながる。この機会に、脱マウスをしてみてはどうだろうか。
モバイルモニター
一時期、モバイルモニターを大学まで持っていって、デュアルディスプレイで効率化できるのでは、と考えていた。しかし、ならないことがわかった。
画像左のモニターは15インチだが、重量が1kgもあり、とにかく重い。また、ケーブルをつなぐ手間がかかり、すぐに面倒だと感じてしまった。このサイズで無駄に4K解像度だが、頭痛で無理。そもそも持っていく人がどれくらいなのかは不明だが、持っていかないほうが賢明かな。
理想的な環境:自宅と同等の快適さを外出先でも
最後に、そもそも理想的な環境とは、というのを明確にしておこう。タイトルにも示したとおり、自宅の快適さを外出先でも実現することが、私なりの理想だと思っている。
私のデスクツアーの記事は下記から見ることができる。
自宅であればいくらでもカスタマイズが効くし、いくらでも物を置くことができる。しかし、外出先になると違う。
全デバイスを持っていく必要がある
高校生までは自分用の棚、自分用の机があり、学校に教科書類を置くことができた。しかし、大学からはその日の分をその日に全部持っていく必要がある。1日の授業の中で場所が全く違うのは当たり前だから、自分用の荷物スペースなんてありゃしない。最初は私自身も肩を落とした。
毎回同じとは限らない
それだけじゃない。作業・学習環境は常に同じとは限らないのも外出先のデメリット。作業デスクの広さ、高さ、椅子の座り心地、コンセントの有無など、場所によってバラバラ。さらに、周りの環境によっては、騒音、空調、明るさ、等、自分の思い通りにならないことがたくさんある。
荷物は必要最低限で
今回は10選ということで解説したが、逆に言えば、それ以外のものは持っていく必要がない。学生・社会人のうちは、とにかく荷物を少なくすることを心がけてほしい。移動で疲れてしまっては元の子もない。また、シンプルで洗練されたデバイスの選択は、日々の生産性向上、集中力が乱れにくい、という効果がある。ぜひ皆さんも、外出先ではミニマリスト化してほしい。