Macbook Air M1を使ってちょうど1年が経過したので、1年間使った感想、長期レビューというやつをしていく。一日たりとも使わない日がなかったくらい毎日利用しているデバイス。結論最高の一言に尽きる。どうしてそう思ったのかというのを徹底解説するので、ぜひ見ていってほしい。
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PCの購入は3回目
私自身は、合計3台のPCを購入している。最初から良いPCを購入すれば良かったが、当時はそこまでモチベーションがなかったこと、PCの知識が少なかったため、実質40万円を失ったことになる。
1台目:Dell Inspiron 14(様々な不満)
大学推奨PCがWindowsということもあり、1台目はWindowsを選択。それで購入したのがDellのコスパモデルであるInspiron。CPUは11世代Intelで、メモリは16GBに増設、USB-Cからの外部ディスプレイ出力、充電に対応し、それなりに必要十分。
しかし、使っているうちに不満が続出した。まずディスプレイが汚い。フルHDと解像度が低いのと、色が変(sRGB 66%)。またキーボードも慣れないJIS,日本語配列(US,英語配列が理想)なのが絶望的だった。
その他、Dell製のPCは動作が不安定で、勝手に電源が入ったり、フリーズしたりというのが頻繁に発生。あと何度も分解してスピーカーと指紋認証が壊れて大学用ノートPCとして使い物にならなくなった。電源に繋げば安定して動作するため現在は妹用PCになっている。
2台目:デスクトップPC(使ってない)
2台目はデスクトップPC。当時は原神というゲームにハマっていたのと、PCのハードウェアに興味があったため、パーツを発注し自分で組み立て。原神を4K60fpsで遊べるPCになっている。
ただ全然使っていない。最近はゲームをやらなくなったのと、外出先と自宅で作業環境が異なるのが地味に面倒になり、最近は殆ど使っていない。むしろ邪魔。ATXマザーにしたことを後悔している。
私の要求スペック
では、私がPCを選ぶ上で、どのようなスペックが理想かまとめてみた。
- 英語(US)キーボード
- CPU性能(シングル)が高い
- ディスプレイ、WQXGA以上、sRGB100%
- USB-PD, DP Alt Modeに対応したUSB-Cが1ポート以上
2,3,4は現在では多くのPCが満たしている。しかし、1 のUS配列は、選択肢が圧倒的に少ない。特にWindowsは壊滅的で、値段も相当高い。
Macの完璧すぎるハードウェア
悩みに悩んで購入したのがM1 Macである。購入したのは2021年12月。これが本当にいい。
上記で挙げた要求スペックをすべて満たす上に、私の想像を超えた理想的なデバイスである。
私のAirのスペックを紹介。
- チップ・・・M1、CPU8コア、GPU7コア
- メモリ・・・16GB
- ストレージ・・・512GB
- キーボード・・・米国(US)キーボード
US配列を選択できる
そうなんです。US配列を選択できるんですね〜。US配列信者からすると、めちゃくちゃ嬉しい。
圧倒的なバッテリー持ち
まずはバッテリー。これは本当にエグい。世界が変わる。
PCといえば、電源につないでフルパワー、バッテリーはあくまで仮というイメージがあった。しかし今回のM1 Macではその固定概念を払拭。大学でフルに使っても余裕で1日持つバッテリー。まるでスマホのような感覚でPCを使うことができるのは本当に素晴らしい。Windowsでここまでバッテリー持ちのいいPCは見たことがない。
また、いざとなったとき充電も非常に早い。45Wの充電器で30分で80%まで充電できる。
省電力と高パフォーマンスを両立
そして、この省電力性を実現しつつ、パフォーマンスも非常に高い。Davinci Resolveでの動画編集は、そこそこのGPUを搭載したWindowsノートPCよりも圧倒的にサクサク動作。エンコードもM1チップのが爆速。アプリ起動も爆速。化け物。
ディスプレイはAirでも優秀
Proだとこれがmini LEDになり、更に最高輝度が高くなったりと差別化されている。でもAirでも十分綺麗だよ。解像度も2560×1600で必要十分だし、色も正確。太陽下でも余裕の明るさで、文句のつけようがない。
更に地味に嬉しいのが、Macは最小輝度を相当低くすることができること。これはDell XPS15をレビューしたときに感じたが、優秀なディスプレイでも最低輝度があまり暗くならないPCが存在する。Macは利用者のことをしっかり考えられていると感じた。
Airの弱点としては、最近のPCと比較するとベゼルが太くて目立っているくらい。
Airは薄い、持ち運びに特化
そしてAirは非常にスリム。重量は1.2kgとそこまで軽くはないが、持ち運ぶ際は重量より本体の薄さのほうが重要だったりする。
そしてM1チップのおかげでバッテリー持ちも確保でき、充電器も必要ない。そしたら荷物の軽量化もできる。ほな最強、というわけ。
PCのハードルを大きく下げられる
そしてここまでで最大のメリットが、PCを使うハードルをぐっと減らせること。例えばバッテリー持ち、たかが充電かもしれないが、充電コードやバッテリー残量の確認など、M1, M2 Macでは一切期にする必要がない。
特に初心者の場合、PCをスマホのような感覚で気軽に扱えると、PCに対して「難しい」イメージをぐっと下げることができる。こんなPCが更に増えていくといいと思う。
トラックパッドはピカイチの操作感
そしてMacのタッチパッドは本当に操作しやすい。Macのマウス、トラックパッドには加速度が考慮され、ゆっくり動かせばスローに、早く動かせばあっという間に画面の橋まで動かせる。これが本当に便利。
精度はトップクラス。感覚的に扱えて、誤操作が無い。押し込みクリックは触覚タッチで、後ろからノックをし返しているタイプ。全然違和感がない。Windowsでも一部の機種が採用しているが、ここまで完璧ではない。Macすげーよ。
個人的には、トラックパッドは慣れておいて損はないと思っている。ノートPCならトラックパッドを使用してもホームポジションを崩しにくいというメリットがある。
Mac OSも理想的
ここまでハードウェアを褒めてきたわけだが、ソフトウェアも最高クラスに使いやすい。
OSが非常に安定している
Macに限らずAppleデバイスはOSが安定している。WindowsやAndroidだと、動作が不安定になるのはよくあること、として認知されているが、Macはそんなこと一切ない。一度この快適さを味わうと、もう二度とWindowsは使いたくなくなる。
Macはソフトとハードを同じ会社で作っているため、安定する理由もわかる。なぜWindowsでそれが実現しないのか。
Commandキーが便利
Mac初心者を悩ませるキーでもあるが、慣れるとかなり快適。
Macで言うコピーペーストはCommand + C, Command + Vで実現できる。要はWindowsで言うControlがCommandに置き換わった、というイメージでOK。
Commandの位置はスペースの横。基本親指で押すイメージ。親指のほうが圧倒的に押しやすいのは明らかだし、ホームポジションも崩れにくい。
MacにはWindowsのような「OSの機能を呼び出す」概念がなく、Commandはあくまで「アプリの機能」に直結。Windowsだと、Windows独特の機能が開くが、ぶっちゃけそんなことでキーを増やすな、というのが私の意見。
Windows + E(エクスプローラー), Windows + I(設定) 便利だが代替可能
Windows + Q, Windows + S(アプリ等検索)いらん
Windows + C(コルタナ = 音声アプリ)うざい
Linuxベースのショートカットキーが使用できる
じゃあMacにControlがあるのは何?と言われたら、これはLinuxベースのショートカットになる。
ここからは主にプログラマ向けの内容になるが、MacはもともとLinuxベースのOSだから、Linuxと同じショートカット、具体的にはLinuxのControlを使ったショートカットがそのまま使える。言うほど私は使いこなしていないが、例えば文字の確定ではControl + M、日本語の変換にはControl + J, K, L, ;(セミコロン),'(シングルクォーテーションj)、文字の削除ではControl + D, H, Kを使用している。
プログラマだとControl + F, B, P, Nでカーソル移動とか当たり前のように使って、生産性を上げているらしい。詳しくは自分でググってくれ。
アプリの操作が共通化されている
Macはアプリがどれも使いやすい。というのも、左上のパネルやCommand, Control等のショートカット、タブ削除(Command + W)やアプリ終了(Command + Q)、ウィンドウの配置等々がほぼほぼ共通化されている。
初めてのアプリでも直感的に使えるのが良い。
純正アプリも純正らしい使い心地
Appleのアプリは本当に優秀。Apple Storeのアイテムでよく使うのは、メモ帳、GoodNotesである。特にGoodNotesはiPadでメインに使用しているが、Macでも利用ができ、主に閲覧目的で使用する。UX等もiPadと同様で、Macならではのマルチタスクができる。データもすぐに同期される。
Microsoft officeは微妙
ただ唯一Microsoft officeはMacだと使いづらい。キーボードショートカットがかなり潰されている印象。これはMicrosoftが悪い。
フォントが綺麗?
個人的に推しているのが、Macの標準フォントだ。比べてみると、うーん、思ったほど違いがなかった。
ただ明らかに言えるのは、Windowsは字を縮小しすぎると細字になってしまうこと。気にし過ぎかな。自分で言っておいて自分で分からなくなってる。
Macの安定さを知ると、Windowsは無理
まとめると、Macを購入して本当に良かったと思っている。昔はPC選びで毎日のように無駄な時間を過ごしていたが、M1 Macを購入して最適解を知ってしまった。あまりにも完璧すぎる。値上げ前に購入してよかった。
最近はデザインに優れたXPS13もレビューしたが、Macの安定さを知ると、安定しないWindowsはきつくて仕方がない。逆に言えば、Macを購入していなかったら、Windowsでも妥協できた説ある。
- バッテリー持ち
- 製品の完成度、安定さ
迷ったらM1 Macbook AirでOK
もし少しでもWindowsに触れたことがあり、そろそろPCを買い替えたいと思った人は、Macの選択肢もあり。後述するが、初心者にはあまりおすすめできない。
モデルは複数あるが、迷ったらM1 Macbook AirでOK。他にM2 Macbook AirやM1 Pro・Max Macbook Proもあったりするが、やりたいことが明確な場合ならそれもOKだが、基本はM1 Macでいいと思う。少なくとも下手なWindowsよりはマシ。最悪Macならメルカリで高値で買ってくれるし。
Windowsは慣れておくべきOS
悲しい現実だが、慣れておくべきOSはWindows。なぜなら、世界の標準はWindowsだからだ。日本でも世界でもOSのシェア率はWindowsが7割を超えている。私はMac推しだが、もし初心者にPCをオススメするならWindows一択と言わざるを得ない。
ただハードウェアのメリットでも解説したとおり、WindowsはMacより扱いが難しい。下手したらPCのことを難しいと捉えてしまい、嫌いになる可能性もある。
Windows初心者向けにやっておくと便利なことを下記のブログに示したので、ぜひ見ていってほしい。
それでもMacを使い続けるのか
最後になるが、私はこれからもMacを使い続ける。このブログを書いてて思ったが、Macを極端に推す人は、仕事で使う、アウトプットをするクリエイター、または「ただの完璧主義者」のどれかなんだと思っている。私は完全に後者側。私自身YouTubeとかもやってみたかったという思いがあったが、結局やっていないし、ただ完璧だけを追い求めていたのか、という感じ。
Macを購入してできることの幅は大きく広がった、いや、Macを購入する前からある程度挑戦できる環境は整っていた。しかし、未だに新しい挑戦ができていない。この現実とどう向き合えばいいのか。
最近はネガティブ思考がぶり返していて、ブログすらままならない状態。ネガティブの度が過ぎると、ブログ自体がネガティブな内容になってしまう。ぶっちゃけ昔のブログのが面白い。今自分で書いても面白い文章書けないもん。
という個人の状況を少し述べて終了とさせていただく。このブログの読者へ。私のようになるな。以上だ。