今回は、Dell XPS15 9500を1ヶ月借りることができたので徹底的にレビューする。結論から言うと、Windowsとしては最高クラスのノートPCだと感じた。なぜそう思ってしまったのか、そして、実際の使用感など、使ってみてわかったことも解説するので、もし今ノートPCが欲しいな、と考えている人がいればぜひ見ていってほしい。
本ブログは、デル アンバサダープログラムのモニターに参加しています
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Dellアンバサダーとは
そもそもデルアンバサダーとはなんぞや、と疑問に思うかもしれないが、デルアンバサダープログラムは、Dellの商品を少し安く購入できたり、その商品を1ヶ月間無料で利用できたりする、Dell好きにはたまらないプログラムなのだ。もしDellのPCが気になっているというのであれば、無料なのでぜひ加入するといい。
体験モニターはSNS、またはブログ1記事以上が条件
ただし、体験モニターになると少しハードルが上がる。体験モニターは定期的に募集されていて、当たるか否かは運次第というところだが、事前に知っておきたいことがある。
- 1記事以上ご自身のブログに書いていただける方
- ご自身のSNS(Twitter、Instagramのいずれか)で週に二回以上ご投稿いただける方
このどちらかを満たしていないと、体験モニターはできない。率直な意見を書くことが許されているため、そこまで顕著になる必要はない。あと、過去にDell製品を購入したことがあると、当たる確率は高くなるかもしれない。そうはいっても、私の場合は4回目くらいで当選したから、めげずに応募すれば案外すぐにレビューできるかもしれない。
当選通知が来たら必ず借用書フォームに入力する
運良く体験モニターに当選してやったーとなってしまうのはまだ早い。忘れずに「借用書フォーム」に内容を入力する必要がある。これを忘れたらせっかく当選しても取り消しとなってしまうから、忘れずに入力するように。
送られた箱類は絶対に捨てないこと
今回届いてくる箱や書類、商品については電源タップなど、絶対に捨てないようにしてほしい。Dellアンバサダーで使用されるPCは、できるだけ多くの方々に利用させたいため何度も使用される。だから商品自体も傷をつけないよう、細心の注意を払ってほしい。
Dell XPS15開封
では開封のシーンから。Dellの箱はAppleらしく高級な箱。磁石をバコって外せばそのままオープン。箱に記載されたXPSのロゴがもうたまらない。
付属品
付属品は、電源アダプターとUSB変換アダプタだ。もちろん説明書も付属する。
130W ACアダプター
ACアダプターは130W。469gと比較的重く、電源ケーブルも非常に長め。給電コネクタはUSB-Cだが、PD充電ではないのでスマホの高速充電はできない(機種による)。XPS本体はPD充電に対応している(推奨は90W以上)ため、軽い作業なら市販のPD充電器でも問題ない。
USB-C変換アダプター
最新のXPSは、端子がUSB-Cのみ。付属品としてUSB-CからHDMI、USB-Aに変換するアダプターが付属している。ケーブル自体は後ろに曲げて収納できるため、USBハブの中では最高クラスにコンパクト。HDMIは4K30Hzまで。
【修正】ハブ自体は4K60Hzに対応していました。しかし、XPSで繋ぐと4K30Hzしか出ないです。多分
デザインについて(Macと比較)
次はデザインだ。WindowsノートPCの中で最高クラスの質感をしているXPSは、Macと同様に外装がアルミ製。15インチでかつクリエイター向けノートPCの中では非常に薄型の18.5mm。
デザインの傾向としてはMacと似通っているが、エッジが少し尖っていたり、給気口が追加されていたり、15インチクリエイターPCの勢いを感じるデザインとなっている。
そして、側面は削り出しボディー。傾けたときの光沢感がもうやばい。Macよりエッジが効いていて、すごく好き。
開くと黒ベースのデザイン
蓋を開くとまた違った一面を見せてくれる。キーボード、ディスプレイの枠はすべて黒に統一されており、一段と高級感がある。XPSのモデルによっては白のモデルもあるらしい。
キーボード、タッチパッド周りはカーボン調。カーボン調は賛否あるかもしれないが、東北に住む私からすると、Macのアルミだと冬は冷たすぎるから、実は助かっていたりする。
もちろん上部にスピーカーも搭載されている。Windowsで上部にスピーカーがある機種は実は少数派。こういった高いニーズに応えてくれるXPSには感謝しかない。
また、上記画像で比較したとおり、本体の高さがMacとほぼ同等である。これも個人的に非常に嬉しいポイント。
圧倒的なベゼルレス
Dell XPSは、古くからディスプレイの占有率が高いことで知られている。そして、今回のDell XPS 9510の画面占有率は驚異の92.9%。Macbook Airと比較しても圧倒的にベゼルが薄いのがわかる。Dell XPSのベゼルはたった4mm。他のPCとは比べ物にならないくらいベゼルレスなのだ。
カメラもベゼル内に収めて目立たない
上部には720pカメラも搭載されている。こんな細いベゼルでよく搭載できたな~。カメラだけでなく顔認証用の3Dセンサーも搭載されている。またマイクはこの上に2つ搭載されている。細かいところまですごいな。
15.6インチとしては最小クラスのサイズ感
このベゼルレスのおかげで、15.インチの中では圧倒的なコンパクトさを実現している。本体も薄いため、下手したら13インチのPCが入るリュックサックにもすっぽり入るかもしれない。
普段は無印良品のリュックサックに入れて持ち運んでいる。PCリュックの中ではかなり小型な方だが、これにすっぽり入ってしまう。
タッチパッドに電源ランプがある
あとこれは細かい点だが、電源ランプの代わりになるランプは手前にあった。ふーん。天才か。
堅牢性が高い
そして、堅牢性も高い。ディスプレイはゴリラガラスでスマホ並みに頑丈だし、外装がアルミだから石みたいに硬い。キーボードやタッチパッド部も全く凹まない。とはいえそれなりに重量があるので落としたら壊れるで。
ヒンジの一つ一つが最高
同じDellからコスパ向けのInspironシリーズと比較する。よーく見てほしい。XPSのヒンジを。横から見たときのこの圧巻の細さを。ディスプレイを支えるこの金属のそれが、もう本当にやばい(語彙力)。
クラムシェル利用も快適
Dell Inspironはヒンジを曲げることで本体が浮き上がる仕組みだが、クラムシェルモードだと排気口が完全にふさがってまともに使えない。しかし、Dell XPSは閉じた状態でもしっかり放熱できるような構造になっている。むしろ、XPSは背面の吸気口が極端に狭いから、クラムシェルモードで何処かに立てかけたほうが冷却は有利かもしれない。というかXPSこんな薄さで吸気できるのだろうか…?
端子類
次は端子類だ。最新のXPSは、Macbookを意識したのか端子がUSB-Cのみとなっている。人によってはUSB-Aがないだとか、HDMIもないのか、ということになるが、今までMacを使用してきた私からすれば別にいいかなと思う。
むしろ、私は無駄のないUSB-Cのみという引き算の発想こそ、本来のXPSの姿なのだ。と勝手に妄想してる。
- USB-C(Thunderbolt3、USB-PD) 2ポート
- セキュリティロックのやつ
- 3.5mmオーディオジャック
- SDカードスロット(UHS-Ⅱ)
- USB-C(USB3.2Gen2, USB-PD, DisplayAlternate)
贅沢なThunderbolt3端子2ポート
左側にはThunderbolt3に対応したUSB-Cがある。現在売られているXPSはThunderbolt4となる。Thunderboltに対応していることで、5Kのディスプレイ、高速なストレージ、USBハブを利用して拡張性を上げたり、PCIe接続で外付けGPUに接続したりできる。拡張性は無限大。
両サイドどちらでも給電が可能
Windowsの多くは片方からの給電にしか対応していないものが多いが、XPSはどちらからでも給電ができるようになっている。細かいところではあるが、対応していると嬉しいポイント。また、ディスプレイ出力も右側から可能。最強。
SDカードはUHS-Ⅱ対応
私はSDカードを使わないので詳しくは不明だが、フルサイズのSDカードを差し込むことができる。また、UHS-Ⅱ対応なので、1秒間に300MB/sの通信ができるらしい。でもなんでカメラって外付けSSDにデータ送れないんだろうね。
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CPU・GPUのスペック
次は提供していただいたDell XPS15のスペックだ。
CPU | Intel Core i7 10875H |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1650Ti 4GB |
メモリ | 32GB 16GB×2枚 DDR4 2933MHz |
ストレージ | NVMe 2TB SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ 3840×2400 タッチ対応 |
本体重量 | 2.01kg |
大きさ | 厚18.5mm 幅344.4mm 奥行230.1mm |
提供していただいたXPSは若干型落ちであるが、現在売られているモデルはCPUがIntel第12世代で非常に進化しており、GPUもRTX3050Tiが選択できる。また、本体重量も1.87kgと若干軽くなるらしい。
CPUパフォーマンスは低め
ただ、XPSについてはどちらかというとバッテリー、そしてデザイン重視だから若干パフォーマンスが制限されている。
XPS | Dell Inspiron14 | デスクトップPC | Macbook Air | |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i7 10875H | Core i5 1135G7 | Core i5 11500 | M1 |
TDP | 45W | 28W | 65W(多分130W) | 15W以下 |
Cinebench R23(Si) | 1225 | 1151 | 1456 | 1511 |
Cinebench R23(Mu) | 7556 | 2932 | 9906 | 6981 |
体感 | 早い | 遅い | 爆速 | 早い |
今回はCinebench R23で比較してみた。あくまで参考程度に。XPSに搭載されているCore i7 10875Hは、8コア16スレッドとノートPCとしてはコア数が多め。本来はマルチで8800を超えるほどのスコアを叩き出す。しかし、繰り返しになるがXPSは持ち運びをデザイン重視になるため少しパフォーマンスが抑えられている。体感差があるかは不明。
もちろんブラウザ程度なら4デバイスとも体感差は感じない。
控えめのGPU
グラフィックについては、GTX1650Tiを搭載している。そこまで強いGPUではないが、CPU内蔵よりは高パフォーマンス。軽いゲームなら余裕でプレイできる。
原神フルHDはキツめ
ただ、原神のフルHDは40fps程度しか出なかった。やはりこの薄型筐体では重めのゲームは厳しい。ちなみに4Kでプレイした際も同様に30~40fpsだったから、フルHD時はGPUを活かしきれていないのかもしれない。
上記画像にもあるように、軽いゲーム時はCPU内蔵のグラフィックと併用して使われるみたい。それからしばらく原神をプレイしてみたが、GTX1650Tiの性能を100%生かしてくれるタイミングは少なかった。
私個人としては満足
ただ私の場合あまりゲームをプレイしないから、実際そこまでのGPUは必要なかったりする。もちろんあるに越したことはないが、バッテリー持ち、持ち運びを考えると別にこの程度でも良かったりする。
コスパ重視のInspiron5000番代より高速
細かいスペックを見ていくと、やはりInspironより高速なことは間違いない。起動時は圧倒的にDell XPSのがすぐに使用できる。これはCPUだけでなく、中のマザーボード、電源機構が優秀だからである。高いものには理由がある。
その他、メモリ32GB、ストレージ2TBと最強
その他、メモリはDDR4 32GBで超大容量。また、ストレージも2TBも搭載されている。最強。ストレージについてはSamsung製のものが使用されており、PCIe3.0の中では高速な部類に入るだろう。
ファンは正常時は静か、ゲーム時はうるさい
普段遣いで常にファンが回っているわけではなく、熱を帯びたときだけファンが回るようになっている。
基本的には静かだが、原神など、負荷が極端にかかるような処理だとファンの音は相当うるさい。デザインでも述べたが、XPSは薄型筐体のため冷却面で他のPCに劣る。ゲームをゴリゴリプレイするのであれば、ゲーミングPCをオススメする。
ディスプレイ
次はディスプレイだ。この液晶は3840×2400。4Kが15.6インチのサイズで搭載されている変態仕様。目視でドットを確認できないレベルで高精細。
最大輝度も500nitと非常に明るく、外出先でも気軽に利用できる。光沢、グレア液晶だが一応反射防止になっている。一応マルチタッチにも対応する。
4K+ WLED | 3.5K+ OLED | |
---|---|---|
画面サイズ | 15.6インチ 16:10 | 15.6インチ 16:10 |
解像度 | 3840×2400 290ppi | 3456×2160 261ppi |
コントラスト比 | 1650 : 1 | 100000 : 1 |
最大輝度 | 500nit | 400nit |
色域 | Adobe RGB100%, DCI-P3 94% | DCI-P3 100% |
その他 | ゴリラガラス6 | ゴリラガラス4 |
OLED版も存在する
今回のXPSはWLED(液晶)ディスプレイだったが、構成によってはOLED、有機EL版も存在する。OLED版だとDCI-P3 100%となり、主に映画を作ったり、Macと近い色域がほしいという方に向いているのだろうか。
ディスプレイ発色はMacとほぼ同等
ディスプレイをMacと比較すると、これが結構いい勝負。
Macは白が非常に綺麗。Dell XPSのディスプレイは比較すると若干緑がかっている。比較すればの話なので普段遣いではそこまで気にならない程度。
また、XPSはタッチセンサーが搭載されており、近づくと若干ギザギザが見えたり、白が全体的にぼやけて見える。
4Kの作業領域は強い
そして、4K液晶を搭載しているということで、作業領域が非常に広い。Macだと拡大率を一番下げたとしてもブラウザ2個横表示はきつい。でもXPSは拡大率を細かく設定可能で、175%表示でも簡単にブラウザ2個表示が可能。
作業領域が広い代わりに文字は相当小さい。100%(拡大なし)で表示すると、視力検査並みに小さく表示される。テキストベースなら150%以上にして文字を見やすく、動画編集時は125%にして作業領域を最大限活用するのが望ましい。
4K解像度は全く無駄じゃない
よく4Kは文字が小さいだとか、拡大するならもっと低い解像度でよくね?という方もいるが、Windowsの場合拡大率をあげないとフォントが汚くなる。
拡大率が125%と150%の場合で、フォントの太さが違ってくる。当然太いほうが読みやすいが、拡大率が125%以下だと太くなったり細くなったりで安定せずストレスになる。
でも解像度の低いディスプレイだと、150%にすると作業領域が極端に狭くなる。解像度が低いと拡大率の上限が低くなる。予め拡大率を150%近くまで拡大する上で、解像度の高いディスプレイを選択してほしい。
ベゼルレスで没入感が高い
繰り返しになるが、Dell XPSは圧倒的にベゼルレスである。全面の殆どが画面で没入感が非常に高い。何か一つのことに集中して作業をするなら、このディスプレイは非常に励みになるはずだ。
最小輝度は明るすぎる
ただ、最小輝度に関してはそこまで下げることができない。もしかしたらOSの問題かもしれないが、最小輝度でもかなり明るく感じてしまった。完全にクリエイター専用。
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その他のスペック・特徴
キーボード・タッチパッド
最も理想的な日本語配列
提供いただいたXPSのキーボードは日本語配列。9510になり、Enterキーの大きさも癖がなく、フルサイズの日本語キーボードになっている。海外メーカーなのにキー配置は最高クラス。
打鍵感はノートPCトップクラスに最高
重要な打鍵感だが最高に尽きる。私はヨドバシなどで多くのキーボードを見てきた。日本製のNECやFujitsuは力の分散、底打ち感の調整など、結構考えられている物が多い。
しかし、XPSはそれをも超える。程よい力加減ですっと沈み込む感覚がある。また、底打ち感が非常に低く、見た目以上にストロークが深く感じる。もちろん打鍵音は静か。薄型キーボードによくある「パタパタ」よりも、HHKBのような「ネチャネチャ」感があり、見方を変えればゲーミングにもなりうるし、ミスもしにくいし疲れにくいし、まあとにかく最高。
US配列を選択できる
今回提供していただいたPCはJIS(日本語)配列だが、XPSは公式ストアから無料でUS配列を選択することができる。US配列が選択できるのは神。他のWindowsで探そうと思うと時間がかかるような付加価値。私はUS配列信者なので、US配列が選べるのはマジで最高。US配列も全く癖がなく、シンプルで洗練されたデザインだから、XPSにぴったり。
タッチパッドも最高クラスにいい
タッチパッドもMacbook並みに超巨大。押し込みクリックは非常に柔らかく、上の方でもクリックが可能だ。コスパ向けのInspironでもタッチパッドの操作感が非常に良かったが、XPSはさらに快適。優秀と言われるMacのトラックパッドよりも力が必要なくて快適と思えた。XPSのキーボード・タッチパッドは他のWindowsとは比べ物にならないくらい快適。
スピーカーも良い
そして、スピーカーも最高クラスにいい。15インチの筐体を使用した低音は非常に心地良い。それなりに音量も大きいので、みんなで動画を見たりするときも非常に重宝する。ただ、一部の音楽で若干音割れをすることがあるので注意。
認証は指紋認証と顔認証
セキュリティについては指紋認証と顔認証両方が搭載されている。ただ、顔認証は普通に座っていると「近すぎ」とハジかれるため、使い勝手は良くない。指紋認証は爆速。
カメラは普通、マイクは高音質
Webカメラは720Pと一般的なPCと同等。超小型のカメラなのでそこまで画質は良くない。また、暗いところではノイズが入りやすい。
マイクはPCの中では非常にクリアできれいだと感じた。
実際の使用感
ここからは、実際に私が1ヶ月程度使ってみての感想だ。主に私の利用法としては、
- 大学時の課題(Microsoft Office, Zoom、Googleテスト)
- 簡単なプログラミング、ブログ作成
- 短めの動画編集
要するにブラウザベースの作業になる。私にXPS15は完全にオーバースペック。
どこにでも合うデザイン
まず、デザインがすごくいい。黒ベースのデザインはどこに置いても似合ってしまう。黒ベースだがゲーミングのようなメカメカしさが少なく、非常に上品だ。
Macと勘違いしてくれるかも
このアルミ筐体を見ると、もしかしたらMacを連想するかもしれない。もしかしたらこの筐体を見て、「こいつMac使ってる」と思われるかもしれない。XPSもスタバでどやれるくらいの見た目だから、やってみるといいかもしれない。俺は無理。
圧倒的な作業領域
XPS15は、4Kディスプレイを搭載しているため、作業領域が非常に広い。XPS1台で、外出先でも自宅で外部ディスプレイをつなげるのと同等の快適さを実現できるのだ。
視力がすごく悪くなる
作業領域を広くするぶん、文字が必然的に小さくなるため目を酷使してしまう。それが唯一の懸念点。まあスマホとかもそれくらいまで近づいて見てるから、今の若い人向けであるのは事実。
重量があり重い
大学生だからある程度持ち運びも加味する必要があるが、やはり2.0kgは重い。15インチとしては非常に小型な部類だと思うが、されど15インチ。リュックサックに入れる際も少しヒヤヒヤするレベル。
ただ、他の15.6インチノートPCを持っていこうとすると、そもそもXPSと同じリュックサックに入らない可能性があるから、15インチを持ち運べるだけでありがたいと感じるべき、だろうか。
没頭性は格段と向上
でも没頭性は格段と上がったのは事実。画面サイズが大きい分、画面だけに集中することができる。というのも、できるだけ同じ場所でずっと集中できたほうがいい。移動するたびに有線LANを接続やらPCをリュックサックに入れるやらは無駄な動作だからだ。
重量については作業場所をできるだけ変えないことで逆にメリットにすることができた。逆に、軽いPCを使っていると気分転換として頻繁に作業場所を変えてしまうからおすすめしない。あくまで私の場合の意見であるが。
キーボードが最高クラスに使いやすい
やはりキーボードはまじで使いやすい。Macはやはりストロークが足りないため長時間は打てない。しかし、XPSはもう「どうぞ打ってください」と言わんばかりに最高クラスの打鍵感だ。もともと使っていたHHKBがホコリをかぶるくらいにXPSのキーボードは最高。
もちろんタッチパッドについても同様で、大きい、押し込みクリックが柔らかい、感度よし、最高。
バッテリー持ちはまあ普通
バッテリーは、Windows10の「より良いバッテリー」で動作をさせたところ、連続で6.5時間程度持つことがわかった。クリエイターノートPCとしては十分頑張っているほうだが、最新のモバイルノートPCは平気で10時間以上、M1 Macであれば2日バッテリーは行けるから、そう考えると消費電力は大きいな、と感じてしまう。
ヘビーな作業は2時間も持たない
しかしながら、重い動画編集(設定は「最大のパフォーマンス」)の場合、40分の動画編集で50%もバッテリーを消費していた。つまり、2時間もバッテリーがもたない計算となる。130Wはエグい。
DaVinci Resolve動画編集はカクカク
試しにDaVinci Resolveを使用して簡単な動画編集(4K60pの動画、書き出しはフルHD)をした。しかしながら、1倍速再生でもプレビューがカクカクになってしまっている。プロキシを使用しても同様の結果に。DaVinci Resolveの最適化の問題かもしれないが、少し残念だと感じた。Windowsに最適化された他の編集ソフトならまた変わるだろう。
Macはプロキシ無しでヌルヌル動作
ただ個人的に結構ショックだったのは、同様の動作をMacでやったらヌルヌルで動作してしまったことだ。同じように4K動画。しかもMacはプロキシ無しで普通に動作してしまった。さらに言えば、Macはバッテリー運用だ。M1すごすぎ。
動画の書き出しについても差が出た。
Dell XPS | Macbook Air |
---|---|
4:02 | 2:01 |
Macは約半分の時間で書き出しができてしまった。繰り返しになるが、アプリの最適化の違いもあるので一概には比較できない。最新のIntel第12世代に期待。
総評:非の打ち所がないWindowsマシン
私はXPSを知ってから世界が変わった。Windowsでこんなにも高級なキーボードがあるのか、と感心してしまった。
当初は「自分にはオーバースペック」などと考えていた。しかしそんなことはない。むしろ、XPSは私のような大学生に非常におすすめだと言える。いやもはや全員におすすめするで
一つ一つのパーツが最高クラス
繰り返しになるが、Dell XPSは一つ一つのパースが全て最高クラスなのだ。これを知ってから、ほかのWindowsでは満足できなくなるくらいに、もう完璧。ずっと見れられる。
13インチXPSも凄くオススメ
今回提供していただいたのはXPS15だが、小型の13インチも存在する。XPS13は「とにかく可愛い」に尽きる。
最高クラスのパーツ群がこの13インチという小さいボディーにすべて含まれている。最高クラスにベゼルレスのディスプレイのおかげで、13インチの中で最もスリム。キーボードだって端ギリギリまできてるのがもう美しすぎる。両サイドにThunderbolt4端子も搭載され、ミニマムなデザイン。初めてヤマダ電機でこれを見たとき、私は感動で昇天した。私からしたらXPSは推しのような存在だから→XPS 15 ノートパソコンの購入はこちらから→New XPS 13ノートパソコン(9310)の購入はこちらから
買うべき人、買うべきでない人
最後に、XPSを買っていい人、少し待つべき人を私なりに考えてみたので紹介する。
買うべき人:MacかWindowsか迷っている人
まずはこれだ。よくMacかWindowsが、と悩んでいる人もいると思うが、そんな人におすすめなのがXPSだ。おそらくPC選びの右も左も分からない人が言うセリフだと思うが、迷ったらWindowsを購入しておくといい。なぜなら、世界の標準はWindowsだからだ。
Windowsに抵抗のある人の多くは、恐らく「Macってかっこいいじゃん」と思う人だと思う。だからこそ、XPSというWindowsな中でも最上級のものを使うことで、その悩みを払拭することができる。
待ったほうがいい人:低予算、コスパ重視の人
XPS単体でも非常に高価である。同じCPUだけを見るならもっと安価なデバイスがたくさん存在する。また、最新のXPSはPC単体だけではフルの性能を発揮できない可能性が高い。ディスプレイを購入したり、Thunderboltを拡張するハブを購入したりすると、XPSをさらに賢く使用することができる。しかし、周辺機器だけでも結構値段が張るので、初心者の方は注意。
買わない方がいい人:ゲームをメインにやる人
XPSはゲームをゴリゴリプレイできるほど冷却が強くない。短時間ならともかく、長時間はPCパーツに負担をかけるおそれがあるため、他のゲーミングに最適化されたPCを購入するか、外付けGPUを使ってみることをおすすめする。
買うべき人:映像クリエイターの人
XPSは4K液晶を搭載しているため、映像を扱う人に非常に重宝する。また、SDカードスロットもあるため、写真を撮ってその場で取り込み編集することも可能だ。
買ったほうがいい人:デザインに正直に感動した人
私のことだ。私は初めて見たときからずっと好きだった。早く欲しい欲しいと言って既に1年。ようやくデルアンバサダーで当選して使うことができるようになった。もし、一度試してみたいな、と感じたときは、デルアンバサダープログラムに登録するといい。それで悪ければ悪いで全然かまわない。良ければこれはすごい!と感動して、1ヶ月後も使ってみたいと感じたらポチるようにすればいい。
XPSは私の宝
今回はXPS15を紹介した。現在もXPSを使用している(2022/04/21現在)が、メインのMacに戻れないくらいに快適。一ヶ月で返しちゃうのか、と既に悲しくなってしまっている。返さないでずっと持っていたい!というのが本音だが、デルアンバサダーの多くの会員に利用させるためにこれを返さないといけない。もしずっと使っていきたいのであれば、自分で購入する必要がある。こりゃもう買うしかないな。もし買うとなると、XPS13か15か迷う。迷うのもまた楽しい時間。ではこの辺で。良きPCライフを!